SESで働くの辞めたいけど退職理由どうしよう・・・
退職理由を悩む人はすごく多いよ。
事前準備が大事だから、しっかり考えて退職理由を整理しておこうね!
私が転職エージェントで働いていた時も、退職理由を相談されるケースは非常に多かったので、お答えします。
- SESのよくある退職理由
- 退職するときに注意しなければいけない5つの事
- 面接官に好印象を与える退職理由&転職理由
というわけで、現職を円満に退職するための方法から、転職活動で好印象を与える退職理由をお伝えしていきます。
「本音と建前」がすごく重要で、ぜひ参考にしてみてください。
SESのよくある退職理由から自分の転職軸を整理しよう
SESで働く人は、どんな退職理由が多いですか?
私が面接をしていて、よく聞く退職理由を紹介するね!
SESでよく聞く退職理由は、以下の5つです。
希望と違うプロジェクトに配属されてしまった
希望と違うプロジェクトに配属されることなんてあるんですか?
驚くかもしれないけど、希望と違うプロジェクトへ配属になることは、よくあることなんだ。
プロジェクトの事情、会社の事情、あなたのスキルなどを考慮して、プロジェクト先が決まるから必ずしも希望が通ることはないと捉えておくのが良いです。
自分が進みたい道が明確に決まっているなら、勉強して資格などを取って別の会社に転職するのもアリでしょう。
給与に納得ができなかった
IT業界の仕事の構造上、どうしても階層の低いSESの会社でエンジニアとして働いていると給与が安く感じるケースは多くなります。
階層が低いSESの会社って、どういうことですか?
IT業界は仕事の流れが多重下請け構造のピラミッドになっているんだ。
図にしてみるね。
このピラミッド構造の図ように、上から下に向かって仕事が流れていきます。
この仕事の流れの中で、各社が手数料を引いて、次の会社に仕事の依頼をするから、最下層のSESの会社に仕事の話が来たときには、非常に安い金額で仕事を受けることになってしまうんだ。
システムの発注元(エンドユーザー)が1,000万円で大手Sierへ発注
→ プライムベンダ(大手Sier)が手数料200万円を中抜きして、2次請けに800万円で発注
→ 2次請けの会社が手数料150万円を中抜きして、三次受けの会社へ650万円で発注
→ 3次請けの会社が手数料150万円を中抜きして、500万円で4次請け・SESの会社へ発注
→ 4次請けの会社・SESは、500万円から会社の利益を取って、残りでエンジニアの給与を支払う
※発注金額や手数料などは、あえて分かりやすい数字にしています。
上の例を見てもわかるように、それぞれの会社が利益を中抜きして、下位の会社へ仕事を依頼しているので、階層が下がるごとに売上は減っていきます。
売上が下がるということは、当然人件費に当てる金額も減るので、SESで働くエンジニアの給与が低くなってしまうのは当然です。
給与を上げたければ、できるだけ階層が上の会社で働くことが一番の近道です。
スキルアップができない
SESだとスキルアップできないんですか?
案件によっては、スキルアップできない場合もあるよ。
簡単な単純作業ばかりする現場もあるからね。
単純作業ばかりしていて、スキルが上がるわけないですね。
また、プロジェクトを自分で選べないケースがあるから、スキルがつきにくいプロジェクトに配属されることもあります。
- ヘルプデスク
- 検証、テスト
- コールセンター
あなたが配属されるプロジェクトは、あなたの今までの経験値(スキル)によって決まる場合が、ほとんどです。
未経験の人に、大事な仕事を任せようとはなかなか思わないということですね。
スキルがつかないとなると、将来も不安になってきます。
自分でスキルがつかなくて将来が不安だと感じたら、すぐに所属会社の担当にプロジェクトの異動をお願いするか、転職を検討するのがおすすめです。
あなたの時間は有限です!
評価制度に不満があった
評価制度に納得ができないっていう退職理由もすごく多いね。
人生のほとんどを仕事してるんだから、評価されないと自分自身を否定されているみたいで嫌になりますよね。
お客様先で働いているエンジニアを、一緒に働いていない上司が評価するのは納得がいかない気持ちすごく分かります。
初対面の人に評価されたら、「私の何を知ってるの?」って思ってしまいます。
分かるよ、その気持ち!
仕事を一生懸命して、自分が全然評価されていないと感じたら、会社のことを嫌いになるのも当然です。
あなたは自分の評価に納得できていますか?
残業や休日出勤が多い
SESのエンジニアは、残業や休日出勤は多いんでしょうか?
プロジェクトによって違うって回答になってしまうかな。
ただ、会社によっては残念な話もよく聞くよ。
残業時間が30時間を当たり前に毎月越えると、36協定にも違反してるから、逃げてもいいレベルです。
すぐに違うプロジェクトへ異動させてもらえないか所属会社に相談してください。
トラブル等があって残業が急に増えることがあるのは確かだけど、毎月当たり前に30〜40時間とか残業があるのは、そもそもがおかしいと思って大丈夫です。
会社やプロジェクトによって、残業の捉え方が全然違うから一度立ち止まって、自分の状況を振り返ってみよう。
転職軸を整理しておこう
私の会社もすごく似ているところがあります・・・
どんな所が似ていて、嫌だと感じたかな?
自分の辞めたいと思った感情を整理しておくのが良いよ。
下記の3つをテーマに紙に書き出したりして、言語化しておくのがオススメです。
- 次はどんなキャリアを築きたいのか
- 今の会社の嫌だと感じたところ
- どんな会社で次に働きたい
しっかりと言葉にしておくことで、転職活動をするときに、自分自身の会社選びの軸が見えてきます。
「次は設計構築がやりたい」とか、「クラウドに関連する仕事がしたい」とか、
「最低年収○○万円ほしい」や「評価制度が明確にある会社で働きたい」など、できるだけ具体的に言葉にしておくことが大事です。
続いては、現職を退職するときに注意すべき点がいくつかあるので、紹介していきますね。
SESを退職する時に注意しなければいけない5つの事
SESを退職しようと決意したときに、注意しなければいけない事は、以下の5つです。
次の就職先が決まる前に退職意思を伝えてはいけない
退職してから、ゆっくり転職活動したいですね。
「辞めてから転職活動」っていうのが、一番やっていけないことだよ。
次の就職先が決まるまでは、退職の意思を伝えては絶対にダメです!
辞めてから転職活動をしていて内定がもらえないと、また自分の望まない会社に行く可能性が高くなります。
すぐに内定が出ないことから不安になり、貯金が減り、早く次の会社決めないといけないという焦りが出てきます。
この心理状態になると、条件が良くなくても内定を受け入れてしまうことがあるため、必ず仕事をしながら転職活動はしましょう。
どんな退職理由で伝えるか
次の就職先が決まっていたら、現職への退職理由の伝え方については、カンタンです。
一身上の都合により、○月○日付けで退職したいです。
これだけでOKです。
いろいろと理由を色々と聞かれるかもしれませんが、特に答える必要はありません。
えっ具体的な退職理由って言わなくてもいいんですか?
退職理由を伝えると、上司は引き留めようとするからね。
「給与上げるから」「プロジェクトへ異動させてあげるから」など、退職されないように上司は必死に説得してきます。
ただ、上司にその権限があるかどうかも分かりませんし、約束が叶うかどうかも分かりません。
会社として都合が悪くなったときに、条件を聞いてくれるのって、その後も信用して働くことができますか?
退職が受理されてから話をするのは良いかもしれませんが、愚痴や不満になりやすいので何も話さないのがベスト!
あまりに理由をしつこく聞いてくる場合は、「次の転職先が決まりました」とだけ伝えれば大丈夫です。
誰に退職を言うべきなのか
SESで客先常駐をしていると、誰に退職理由を伝えて良いのか分からないというエンジニアはたくさんいます。
それだけ自社の人と接点がないというSESの悲しさ・・・
- 複数名でプロジェクトに入っている場合 → 上司やリーダー
- 1人で常駐先にいる場合 → 担当営業
上司→担当営業→客先へと退職の話をする流れがありますので、くれぐれも順番は守るようにしましょう。
いきなり人事部や悪気なく客先常駐先の人に連絡してしまうエンジニアの方がいるみたいですが、NG行動です。
どれぐらい前に退職意思を伝えるのが良いのか
退職するどれぐらい前に伝えるのが良いですか?
3つパターンがあると思うから、1つずつ説明するね。
まず最初にすることは、客先との契約終了日を確認しましょう。
客先で働き始めるときに、就業条件明示書というものがあなたに発行されていて、そこに契約終了日が書いてあります。
①円満に退職したい場合
契約終了する日から、2ヶ月以上前に伝えるのが円満に退職しやすいです。
後任を探すのに1ヶ月、あなたがやっている業務を引き継ぐ期間が1ヶ月ぐらいかかると考えると、合わせて2ヶ月前に伝えれば十分な準備ができるはずです。
そのため、「次の候補者を探す時間」や「引き継ぎする期間」に余裕を持って伝えると、現場の混乱を招くリスクが減りますので、上司としては退職をすんなり受け入れやすくなります。
有給休暇が残っていれば、退職までにうまく消化することもできるでしょう。
次の職場へも心の余裕を持って転職できますから、一番おすすめの進め方です。
②プロジェクト途中で退職したい場合
プロジェクト途中で辞めても大丈夫なんでしょうか?
契約終了日まで待ってられないっていう人でも、辞めることはできます。
プロジェクトの終了日が3月末までで、次の転職先の入社日が3月1日で内定承諾をしてしまい、プロジェクト途中だけど辞めても大丈夫なのかなって悩む方もいると思います。
結論としては、プロジェクト途中でも辞めることはできます!
ただ、あまりにも退職意思を伝えてから1週間などの短期間で辞めてしまうと、あなたの代わりを探すことが難しく現場業務の引き継ぎできません。
間違いなく現場が混乱しますので、内定を承諾されたタイミングで退職意思を伝えるのがベスト。
法律的には、2週間前に伝えれば退職することもできますが、せめて1ヶ月程度は前には伝えるようにしましょう。
③今すぐにでも退職したい場合
精神的にも限界で、明日にでも退職したいっていう人は、退職代行を検討してみるのもアリです。
退職代行に依頼すると、あなたは会社と連絡を取ることが一切無くなりますので、会社と交渉することなく退職することができます。
退職代行を使う場合は、「SESを退職代行で辞めたいときに読んでほしい4つの確認事項」で大事なことをお伝えしていますので、確認することをオススメします。
退職意思を伝える手段は何がベスト?
客先常駐で所属会社の人がいないのですが、退職意思を伝える手段としては何が良いのでしょうか?
会社の人との接点が少ないと悩むところだよね。
退職意思を伝える手段としては、3つ考えられます。
- 対面で直接伝える
- WEB
- メール
理想は、上司のアポを取り対面で退職意思を伝え「退職願」を渡すようにしましょう。
会って直接話したくないなって人や時間調整が難しくて、WEBで伝える人も多くなっています。
どちらにしても、まずはアポを取る必要がありますね。
退職の話はせずに、「お話したいことがありますので、ご都合の良い時に少しお時間をいただけますでしょうか?」と伝えて、アポをとるようにします。
上司と面談する際には、退職願を準備しておきましょう。
たまにドラマとかで辞表を出しているシーンがあったりしますが、一般職のエンジニアが辞表を出すのは間違いです。
会社員であれば、まずは「退職願」を提出し、受理されれば「退職届」を提出する流れです。
簡単に「退職願」「退職届」「辞表」の違いと書き方を説明しておくから、気になる人は確認してみてください。
退職願
退職届
退職届は、退職することが受理されて退職日が確定したあとに、提出する書類です。
場合によっては、会社の所定の書類が準備されているケースもありますので、上司に確認してみましょう。
辞表
辞表は、社長や取締役など雇用関係のない立場の人が、役を辞することを届ける書類です。
※公務員の場合は、辞表が退職届に相当するため、提出することがあります。
面接で好印象を与える退職理由とは?
大前提ですが、「スキルアップができない」「人間関係が悪かった」など、会社を批判するような伝え方は絶対にやめましょう!
面接においては本音と建前がすごく重要で、ポジティブに伝えるのが良いです。
面接官に好印象を与える退職理由は、3つのキーワードがポイントになります。
- 素直さ(謙虚)
- 努力(主体性)
- 自責思考
この3つのキーワードを意識しつつ、退職理由から転職理由へとつなげて考えていきます。
あくまで例ですので、参考程度にお願い致します。
希望と違うプロジェクトに配属されてしまった場合
退職理由を聞かれて、素直に「やりたくないプロジェクトへ配属されてしまいました。」と言うわけにはいかないですよね?
会社という組織である以上、あなたの望みがすべて叶うとは限りません。
キーワードを意識して、考えてみます。
私のやりたいことは○○ですが、△△のプロジェクトへ配属となりました。
まずは任されたプロジェクトで成果を残すために、一生懸命取り組み、上位会社様からは「□□」というお褒めの言葉を頂きました。(素直さ)
ただ、やはり自分のやりたいことは○○であったため、業務終了後や週末に勉強し、○○に関連する資格を取得しました。(努力)
上司に何度も相談しましたが異動が叶いそうにもないため、転職活動をすることを決意。
御社では○○のプロジェクトでお仕事ができると伺ったため、志望致しました。
給与に納得ができなかった場合
「今の会社は給与が低くて退職したいと考えています。」とストレートに伝えても、面接官は良い印象を持つことはありません。
会社を決める基準がお金だけなのかなと誤解を与えてしまいます。
給与面の場合は、評価の話と絡めてキーワードを意識しながら、考えます。
現在の会社では、○○や△△の資格を取得しても、現場の方から評価されても、給与が昇給することはありませんでした。(努力)
何が良くなくて評価されていないのかのフィードバックもありませんでした。
結婚を予定しており、このままでは将来が不安なため、御社のように評価制度がきっちりしている会社で働きたいと考えております。
スキルアップができない場合
「現在の会社ではスキルアップができないので、転職を考えています。」と本音で伝えても、面接官からすると「ほんとに?」って思ってしまいます。
面接官に疑念が湧いてしまうと、次のステップへ進むことは難しくなってしまいます。
キーワードを意識して、考えます。
自分のエンジニアとしてのキャリアに不安を覚えて、転職を考えるようになりました。
現在のプロジェクトはコールセンターの受付業務で、求められる知識は全力で吸収し、サブリーダーを任されるようになりました。(素直さ・努力)
最初は充実していましたが、エンジニアの友人と会話している時に、遅れをとってしまっていると感じたことから、自分のキャリアに不安を覚えるようになりました。
その当時は、自分にエンジニアとしての知識がないから、別のプロジェクトへ異動することが難しいのではと考え、〇〇の資格勉強をしており、近々受験予定です。(自責思考・努力)
先輩に相談してみると自社には、他のプロジェクトがそもそもない会社だということが分かりました。
御社であれば、○○や△△のプロジェクトが多数あることも伺っているため、私のエンジニアとしてのキャリアを築きつつ、貢献したいと考え志望致しました。
あくまで例ですが、キーワードを意識して退職理由や転職理由を考えると、面接官も納得できるものが出来上がります。
プラスして、転職エージェントの力を借りると、より良い転職理由が見つかることでしょう。
転職エージェントを利用して内定を勝ち取ろう!
転職エージェントって利用した方がいいですか?
1%でも内定を取る確率を上げたいなら、間違いなく使った方がいいよ!
ただ、転職エージェントの担当の言うことを100%鵜呑みにするのではなく、利用するってぐらいのスタンスで使うのがベストです。
特にうまく利用してほしい部分は、下記の3つです。
職務経歴書の添削
転職活動で絶対に避けては通れないのが書類選考。
せっかく行きたい企業が見つかっても、書類で落ちてしまっては非常にもったいないです。
残念な履歴書・経歴書の書き方で提出している方が本当に多いですね。
私も自信ないです・・・
だからこそ、プロの転職エージェントの方に経歴書の添削をお願いするのです。
本当に書類選考通過率が変わってきますよ。
最初から完璧な履歴書・経歴書を作れる人はいませんから、恥ずかしがらずに転職エージェントの方にしっかりと添削してもらいましょう。
採用している企業の募集背景や求める人物像を確認
面接の通過率を上げるために、「企業の募集背景」や「求める人物像」を知っておくことは、すごく大事です。
採用している企業が探しているものを、「私は持ってますよ」と説明することができれば、内定もらえる確率が上がります。
事前に分かっていると、面接での伝え方も変わってくるからね。
企業は「サーバー構築の経験者&管理者」を探しているとしたら、あなたは「サーバー構築経験」と「リーダーや管理者としての経験」を強みとして面接で伝えます。
企業からもしても、探しているものに合致しているので、内定を出す可能性がUPします。
媒体から応募すると「募集背景」や「求める人物像」は分からないですから、エージェントを使う価値がありそうです。
必ず担当のエージェントの方に、「募集背景」と「求める人物像」を確認するようにしましょう。
面接の対策をしてもらう
企業から内定をもらうためには、面接は避けて通れません。
緊張して、面接でうまく話せないことがあります。
面接でうまく話せない人も、事前にされる質問がわかっていれば準備できますよね?
転職エージェントは、過去の経験から面接でどんな質問をされるかをだいたい知っています。
転職者からすれば、事前に準備することができるので、心にも余裕が生まれます。
面接慣れしていない人には、模擬面接をしてくれるエージェントもあります。
面接の対策ができるのは、転職エージェントを使う大きなメリットです。
今、私が転職を検討するとしても、間違いなく転職エージェントに登録しますね。
あなたのエンジニア人生を素晴らしいものにするために、転職エージェントをうまく利用しましょう!
\ 元エージェント & IT企業の人事がえらんだ/
自分の市場価値は知ってますか?
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