インフラエンジニアはプログラミングができないと仕事にならない?

インフラエンジニアはプログラミングができないと仕事にならない?

ITインフラの構築や運営・保守を担うインフラエンジニアは人々の生活に欠かすことのできない職種です。

そんなインフラエンジニアですが、プログラミングスキルの必要性が話題に挙がることも少なくありません。

インフラエンジニアとプログラミングの関係について、さまざまな側面から解説するよ!

目次

インフラエンジニアにプログラミングは必要ない?

インフラエンジニアとして働く際、プログラミングスキルは必要ないと言われることがあります。

ここでは、インフラエンジニアが置かれている状況とプログラミングを学ぶことの効果について見ていきましょう。

クラウドの登場で必要性は年々高くなっている 

現在多くの会社がオンプレス(自社やデータセンターで管理するインフラ)ではなく、クラウドインフラを活用するようになっており、その将来性は今後も高まることが予想されます。

エンジニア

クラウドインフラは、インフラエンジニアがプログラミングを行うことで管理や制御をしています!

クラウドの登場でインフラエンジニアにとってもプログラミングの必要性が高まってるよ!

業務効率の向上が期待できる 

プログラミングスキルを身に付けインフラエンジニアの作業に活用すれば、業務効率を向上させることができるでしょう。

エンジニア

どんなシーンでプログラミングスキルが活用できますか?

インフラ環境の設定や構築の過程には、繰り返し行われる作業が含まれているから、作業を自動化して、作業の効率化やミスの削減を図ることができるよ!

業務効率の改善という面でも、インフラエンジニアがプログラミングを身に付けることは有効でしょう。

プログラミングスキルがあると市場価値は高い 

プログラミングの必要がないと言われるインフラエンジニアの業務範疇であっても、構築や設定にプログラミング言語スキルが求められる場合があります。

エンジニア

プログラミング技術によるメリットは何でしょうか?

プログラミング技術を持つことで、エンジニアとしての需要が増え仕事の幅が広がり、キャリアアップや年収アップなどが期待できるよ!

特に大手SIerへの転職や在宅フリーランスを目指す人はインフラエンジニアとしての現場経験のほか、プログラミングの知識、CCNA・LinuC(linux技術者認定資格)といった資格の取得が有利にはたらくこともあります。

プログラミングスキルを身に付けることで、インフラエンジニアとしての市場価値を高めることができるでしょう。

そもそもインフラエンジニアって?

そもそもインフラエンジニアはどのような業務を担うのでしょうか。一口にインフラエンジニアといっても、その支援する領域は複数存在するのが実情です。

ここではインフラエンジニアの種類やその役割について解説します。

  • サーバーエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • データベースエンジニア

サーバーエンジニア 

インフラエンジニアの中でも、サーバーの構築、運用、保守を担うのがサーバーエンジニアです。

サーバーには、以下のような種類があり、管理には専門的な知識を持っていなければなりません。

  • Webサーバー
  • データベースサーバー
  • メールサーバー
  • アプリケーションサーバー

サーバー管理に関する技術を身に付け、利用者が円滑にアクセスできる環境整備と課題の解決にあたるのがサーバーエンジニアだよ!

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、主にネットワークシステムの構築、運用、保守を行うエンジニアを指します。

エンジニア

具体手な役割はどんな感じですか?

利用者がネットワークを円滑に利用できるようサポートして、障害が発生したら解消にあたるなど、正常なネットワーク環境を維持することだよ!

ネットワークエンジニアはネットワークのプログラミングを行うこともあります。

データベースエンジニア 

データベースエンジニアは、データベースの開発、運用、保守を担うインフラエンジニアです。

エンジニア

もう少し詳しく聞かせてください!

データベースはシステムのデータを格納するもので、データベースエンジニアはその円滑な運用はもちろん、セキュリティ対策なども担当することがあるよ!

インフラエンジニアがプログラミングを学ぶタイミングは?

インフラエンジニアにとって、プログラミングは絶対的に必要なものではありません。しかし、プログラミングスキルを習得することでメリットがあることは確かです。

インフラエンジニアがプログラミングを学ぶべきなのはどのようなタイミングでしょうか。

初心者はコアスキルの習得が優先 

インフラエンジニアとしての経験が浅い頃は、プログラミングよりもインフラに関わる基礎知識やコアスキル習得を優先した方がよいでしょう。

エンジニア

どんなスキルを優先させるべきですか?

サーバーやネットワーク、ミドルウェアなどの構築、運用、保守に関わるスキルだよ!

インフラエンジニアとしての業務対応を正確に行えるようになってから、プログラミングを学ぶのが順序として適切です。

インフラ運用・構築がこなせるようになってから 

ネットワークエンジニアにまず求められるのはハードウェアの理解です。そのため、インフラ運用や構築がこなせるようになってから、プログラミングのスキル習得を検討すればよいでしょう。

インフラに関する確かなスキルを磨いておくことで、プログラミングスキルを身に付けた際も効果的に活用できるよ!

インフラエンジニアがプログラミング学習に失敗する原因は?

インフラエンジニアにとって必ずしも必要でないプログラミング学習は、しばしば失敗してしまうことがあります。インフラエンジニアがプログラミングの勉強に挫折してしまう理由とはどのようなものでしょうか。

それを確認し対処することで、より効果的な学習法を検討することができるでしょう。

具体的な目標がない 

システムエンジニアなどと異なり、インフラエンジニアにとってプログラムの作成は絶対的に必要なものではないため、具体的な目標を見出せないことがあります。

なぜなら、インフラエンジニアの主な作業領域はネットワーク機器や各種ツールなどのハードウェアであり、プログラミングの能力が直接的に業務と結びつかない場合があるからです。

エンジニア

現場の作業ではイメージしずらいです!

インフラエンジニアがプログラミングを学ぶときは、そのスキルがどのように業務を改善し、どのようなメリットがあるのかをはっきり認識しておくと良いよ!

どうしても学習が継続できない人はプログラミングスクールなどに登録し、半強制的に自分に勉強を課すことも効果的です。

十分な学習時間がない 

インフラエンジニアは、プログラミング習得のための十分な学習時間を確保できないこともあるでしょう。

ITインフラは24時間365日、正常に稼働していることが求められます。

そのため就職先の企業によっては、夜勤や残業を強いられることも少なくありません。急なトラブル時は自宅のPCから障害の解消にあたることすらあります。

プログラミング学習を継続するために、インフラエンジニアは時間管理にも注力する必要があるよ!

インフラエンジニアが学ぶべきプログラミング言語は?

プログラミング言語といってもさまざまな種類があり、その難易度や使用感も異なります。

プログラミングスクールのカリキュラムなどを見ても、数多くのコースが開講していることが分かるでしょう。

ここではインフラエンジニアにおすすめのプログラミング言語について解説します。紹介するのは「Ruby」と「Python」です。

いずれも「軽量プログラミング言語」に分類されます。

Python 

「Python」はAI開発やディープラーニングなど、機械学習の分野で使用されることが多い言語で、インフラエンジニアの業務の自動化にも活用が期待できます。

エンジニア

Pythonはどんな特徴がありますか?

習得の難易度も比較的低く文法も覚えやすいので、プログラマーとしての経験がないインフラエンジニアでも学習しやすいプログラミング言語だよ!

Ruby 

「Ruby」は日本で作られたプログラミング言語で日本語リソースが多く、javaなどのプログラミング言語と比べてもシンプルで学びやすいのが特徴です。

エンジニア

汎用性が高いって聞いたのですが本当ですか?

そうだね!各業界のWebサービスやアプリケーション設計に広く採用されていて、少ないコードで記述できるから高い汎用性があるよ!

非常に需要の高いプログラミング言語であるため、インフラエンジニア業務の効率改善はもちろん、スキルを高めればWebエンジニアとしての活動も視野に入れることができるでしょう。

インフラエンジニアに関するよくある質問

インフラエンジニアについては多くの情報が発信されており、未経験からの転職を検討する人にとっては疑問に感じることも少なくないでしょう。

ここではインフラエンジニアに関して不明点として挙がることの多い内容を解説します。

分野に特化した専門技術は現場で役に立たない? 

インフラエンジニアの業務の領域は複数にわたるため「一つの分野に特化した専門技術は現場で役に立たないのでは?」という声も聞かれます。

エンジニア

一つの分野に特化した専門技術は現場で役に立たない気もしますが、どうなんでしょうか?

確かにインフラエンジニアの業務の領域は複数にわたるけど、一つの分野を極めて深い知識やハイレベルな技術を持っていれば十分高収入を狙えるよ!

クライアントの難しい相談にもきめ細やかな対応が行えるでしょう。

当然、広い範囲の知識が求められることもありますが、サーバー、ネットワーク、クラウドなど一つの分野に特化して高い技術を持つことは、スキルの差別化につながることもあります。

勤務先や案件、クライアントによってニーズも異なるため、転職の際は求人情報に詳しいエージェントのアドバイスも参考にしましょう。

インフラエンジニアとWebエンジニアの違いは? 

インフラエンジニアとWebエンジニアは比較されることの多い職種です。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

インフラエンジニアがサーバーやネットワーク、データベースなどの基盤の構築、運用、保守を担うのに対し、WebエンジニアはWebアプリケーションやWebサービスなどの開発を行うのが特徴です。

エンジニア

Webエンジニアはプログラミング言語を用いてWebサービスを開発します!

インフラエンジニアでプログラミング言語を学んだ人が、Webエンジニアの業務を担うこともあるよ!

プログラミングスキルで市場価値を高めよう  

本記事では、インフラエンジニアとプログラミングスキルの関係について解説してきました。

インフラエンジニアはまずハードウェア等に関する知識の習得が求められ、プログラミング言語習得の優先度は高くありません。

ただしプログラミング言語を身に付けることで、業務の効率改善やクラウドインフラの高度な管理が可能になります。

またプログラミング言語の習得により、インフラからアプリケーション開発、運用まで総合的に担うフルスタックエンジニアとしての活躍や新規プロダクトへの参画など、エンジニアとしての可能性が広がるでしょう。

インフラエンジニアがプログラミングスキルを学習することは自分の市場価値を高めることにつながるよ!

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