社内SEは転職できない？転職に失敗すると言われる6つのワケ

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社内SEは転職できない？

結論からお伝えすると、社内SE（システムエンジニア）は転職できます。

社内SEが転職できない、あるいは転職しにくいと言われてる背景には、スキルアップや実績を積み上げることが難しい点が挙げられます。

ですが、下記のように転職に有利なポイントも存在します。

IT業界は慢性的な人手不足に悩まされている

常に最先端技術へのアップデートが行われるIT業界では、優秀なエンジニアほど不足しています。

それを裏付ける資料に、経済産業省が作成した「IT人材需給に関する調査」というレポートがあり、2025年に40万人、2030年には45万人ものIT人材が不足すると記されているのです。

引用：IT人材需給に関する調査

ほかにも、未経験から即戦力にまで育成することに時間を要したり、慣れない客先駐在に嫌気が差したりと様々な理由があります。

つまり理由はどうであれ、SEとしての働き口はたくさんありますので、後は自分をそこにどう当てはめていくかを考えるだけということですね。

未経験者でも社内SEとして働けるチャンスが増えている

社内SEが転職できない理由に、企業からの引き留めがあります。

企業のIT業務全般に関わることから、社内SEには「何でも屋」や「便利屋」なんて印象を持たれがちです。

ですが、それはあながち間違ってはいません。

IT技術だけではなく、外部クライントとのやり取りや電話対応など業務が多岐に渡ることも多く、企業としては手元に置いておきたい人材というわけです。

そんな背景もあり、社内SEが退職を申し出てても企業側が取り合ってくれないケースが発生します。

現在であれば、そこまでしつこい引き留めはないでしょう。その理由として、IT業界への門が常に開かれていることが挙げられます。

それこそ一昔前は、IT業界で働くには専門的な知識や技術が必須でしたが、現在は未経験者を一から育成する企業が増えています。

そのため、代わりの人材の確保が比較的に容易になったので、転職活動へのハードルも低くなったということですね。

社内SEが転職に失敗すると言われる6つのワケ

社内SEが転職に失敗する理由として、下記のような点が挙げられます。

一定の年齢になっても何のアクションも起こさない

労働環境によっては、社内SEの仕事というのは単調作業の繰り返しです。

何となく同じような日々を送っているうちに月日が経過し、気がつけば30代・40代。

同じ作業を機械的にこなす自分に反し、同期や同僚は重要でやりがいのあるプロジェクトに就いているなんてことはありませんか？

順調にステップアップを踏む周囲に対し、自分の知識や技術は入社当初から大してアップデートされておらず、自信やプライドを砕かれてしまったエンジニアというのは決して珍しくありません。

自分の身を置いている環境に疑問や不満を持たないことで、転職のデッドラインとなる年齢まで何もアクションを起こさずにきてしまうのです。

一般的に転職しやすい年齢は30代半ばまでと言わており、40代となるとかなり専門的な知識や技術、経験や実績が求められるものです。

また、この年齢に達したことで転職ができないと勝手に思い込んでいる社内SEが多いことも事実です。

転職に踏み切る前に諦めてしまい、自ら転機を逃してしまうことは避けたいですね。

社内SEからの転職理由を明確化できていない

皆さんは、自分のキャリアプランを明確にすることができますか？

社内SEからの転職を希望するからには、当然ですが理由があると思います。

仕事にやりがいを持ちたい、もっと高いお給料が欲しい、重要な役職へのステップアップなど、将来的に自分はどうなりたいのかをハッキリさせておくことが重要です。

何も転職だからといって、無理に職種を変える必要はありません。

お給料や人間関係に不満があるのなら、現在の社内SEから別企業の社内SEに転職したって良いのです。

大切なのは、なぜ転職を希望しているのか自分自身の声を聞くことですよ。

技術や実績が乏しい

先にも触れましたが、勤務先の企業によっては社内システムの運用に追われ、最先端のIT技術が身に付けられないという可能性があります。

社内SEはやめとけと言われる要因の1つです。どれだけ仕事を頑張っても、あくまでも自社内での評価に止まり、時代の流れに沿った技術を持ち合わせていないことで、転職希望先の企業には魅力的な人材に映らないということですね。

従来型SEでも需要は多いですが、自分をワンランク上の環境に置きたいのなら、プラスαの知識や技術があると転職に有利です。

逆に、それらを持たないと、大手企業への転職は難しいと言えるでしょう。

休日出勤や残業が多く転職活動の時間が確保できない

社内SEは比較的に残業が少なく、ホワイトなIT職種として人気があります。

ですが、企業選びを間違えると、連日の長時間拘束に身を投じることもあります。

特に中小企業の社内SEは何でも屋になりやすく、パソコン業務に従事できるのが自分だけというケースも珍しくありません。

そういった環境ですと、業務に忙殺されてしまい、転職活動に充てる時間の確保が難しくなってしまうのです。

好待遇を求めて大手企業ばかりにターゲットを絞ってしまう

野心を持つことは悪いことではありませんが、自分の能力に見合った企業を選ばないと転職は上手くいかないでしょう。

大企業というのは、それだけ人材に求めるハードルが高くなります。

近年では将来的な人材不足を懸念して、システム開発に関する全ての工程を1人で完結できるフルスタックエンジニアなどが注目されていますね。

中小企業から大企業へのステップアップの望むなら一度の大ジャンプでなく、幾つかの足場（企業）を経由して自分を高めていくのも1つの方法ですね。

日頃のコミュニケーション不足で面談が上手くできない

エンジニアは、コミュニケーションが苦手な人が多いと言われています。

クライアント対応をする人にはコミュニケーション能力が不可欠ですが、ベンダーとは異なり社内SEのクライアントは基本的に自社内の人間です。

つまり元々知っている人間なので、そこまでコミュニケーションに神経を使う必要がありません。

社内SEからの転職を成功させる秘訣

社内SEからの転職を成功させたいなら、以下の方法を実践してみてください。

客観的に自己分析をしてみる

敵を知るには、まず自分からです。

これまでの社内SEとしての経験から、自分の強み（アピールポイント）を分析してみましょう。

転職するなら、やはり自分の得意分野を生かしていくことが最善です。

クラウドサービス系が得意なら、「Azure」「AWS」「GCP」といったパブリッククラウドに対応できると市場価値は大きく高まるでしょう。

今後のキャリアを思い描いてみる

自己分析を終えたら、次は未来に目を向けてみましょう。

自分はエンジニアとしてどうなりたいですか？

社内SEからの転職には、下記のような候補があります。今回は市場価値の高いものを挙げています。

必ずしも上記の職種に就く必要はありませんが、ステップアップを望むなら挑戦してみる価値はあります。

もちろんIT業界ではない他業種への転職も大いにアリですよ。

専門的な知識や資格を取得する

理想のエンジニア像が浮かび上がったら、そこに辿り着くまでに必要なものを考えましょう。

具体的には、知識や技術という話になりますね。

有利に転職活動を進めるなら、目に見える強みとして資格を取得することがおすすめです。誰が見てもその方の得意分野が明確ですからね。

ほかにも、プロジェクトマネジメントに携わりたいなら、コミュニケーション能力を磨く必要があります。

「なりたい自分」に近づくためには、努力を惜しんではいけません。

転職エージェントを利用してプロのサポートを受ける

客観的な自己分析や転職活動への時間を確保することが難しければ、転職エージェントを利用することをおすすめします。

転職エージェントでは、専任のアドバイザーから様々なサポートを受けることが可能です。

忙しい毎日だからこそ、貴重な時間は効率的に使うべきです。

転職エージェントのサポートを受ければ、希望に沿った企業にターゲットを絞り、一切の無駄なく転職を成功させることができますよ。

自分を見つめ直すことで転職は成功できる

社内SEからの転職は、自分を見つめ直すところから始めてください。

何が原因で転職を希望し、自分は何を求めているのかを明確にすることで、転職の効率化に繋がります。

1人で悩まず、転職エージェントのサポートを受けることで、自分でも気づかなった重要なポイントが浮かび上がることもあります。

使えるものは何でも使い、今後のIT業界で貴重な人材となって活躍しましょう。