IT業界は人手不足なのに、なぜSESは転職できないと言われているのですか?
働いている労働環境や、取得しているスキルが関係してくるんだよ!SESが転職できないと言われる理由を解説するから参考にしてね!
SESが転職できないと言われる5つの理由
誤解のないようにお伝えしておくと、SESだからといって転職できないわけではありません。
むしろ現場経験が豊富なエンジニアであれば、即戦力として多くの企業から重宝されるでしょう。
じゃあ、なぜSESが転職できないと囁かれているか気になるよね?
それは労働環境や本人の意識の低さが問題なんだよ!
SESは下記のような問題を抱えていると、転職に不利だと言えます。
上記に当てはまるSESエンジニアは、早急の何らかの手を打つ必要があります。詳しく見ていきましょう。
仕事先の業務レベルが低くスキルアップが望めない
SESエンジニアとして担当した企業で、楽で簡単な作業ばかり任せられたらどう思いますか?
ラッキーだと思う方が多いのでは?楽して報酬が得られるなら、それに越したことはないでしょう?
その人の価値観によるね!僕だったら、単調作業ばかりだとスキルが伸びないから毎日悶々とするよ!
IT技術というのは、時代の流れに沿って日々進化しています。世の中のトレンドに合わせて自分のスキルもアップデートしていかないと、汎用性の乏しいエンジニアになるでしょう。
IT業界が人手不足だと言っても、それは一部の特別な技術を持つエンジニアのことです。初歩的なスキルしか持ち合わせていない従来型のエンジニアは、むしろ飽和状態だと言えます。
AIやloTなど最新のスキルが扱えることで、転職に有利なエンジニアに成長できるでしょう。
恵まれた労働環境に甘えている
入社した企業や客先常駐先が下記のような環境であれば、非常に恵まれていると言えます。
- 人間関係が円滑でチームの一員として認められている
- 上司が何でも相談に乗ってくれる
- 残業や休日出勤がない
- 特別なスキルがなくても困らない
- SESとして平均的な年収を得ることができる
SESエンジニアからすれば理想の職場だと言えますが、この環境に長く身を置くことは、成長を止めてしまうリスクがあります。人間、ぬるま湯に長く浸かるとそこから抜け出すことができなくなり、新しい刺激よりも安楽を求めてしまうのです。
SESエンジニアは、安定を求めてはいけないのですか?
その企業に骨を埋めるなら良いと思うよ!だけど、倒産したり転職の必要性が出てきたときに、スキルのアップデートをしていないと困るよね!
特別なスキルを何一つ持たず、40~50代になって転職しようと慌ててぬるま湯から飛び出しても、時既に遅し。
目的意識を持たず、のらりくらりしてきたエンジニアは、年齢とスキルがアンバランスになります。
スキルのアップデートをしていない上、ワンランク上の作業工程すら未経験では、転職市場で評価されません。
エンジニアとしての需要は低く、運よく転職できたとしても、報酬面で転職前より下がってしまうケースだってあるでしょう。
自己評価と市場価値にズレが生じている
1つの企業に長く勤めていると、SESエンジニアとして自己評価が世間の価値観とズレているケースがあります。
勤務歴が長くなれば誰でも仕事は覚えられますし、職場からある程度の信頼を得ることができます。上司や部下から頼られる場面も増えて、充実した毎日を送ることができるでしょう。
ですが、社内評価=市場価値というのは、正しい図式ではありません。
社内で優秀だった人材なら、当然市場価値も高いのでは?
社内で通用したスキルが上流工程を請け負う大手企業でも通じるとは限らないんだよ!
社内で割り振られる業務には、手間ばかりかかって実施する意味を見出せないような内容も存在します。
そういった業務をそつなくこなしても、エンジニアとしての技術力は上がりません。
実際に意気揚々と転職活動に臨み、面接で自分の能力がそこまで高くないことに気づかされたエンジニアは多いのです。
自分の適切な市場価値を知りたいなら転職エージェントに登録して、担当アドバイザーに分析をしてもらうと良いでしょう。現在の能力に見合った企業を紹介してくれるので、転職活動で挫折を味合うリスクが回避できます。
コミュニケーション能力が低い
SESエンジニアは、業務に対して裁量がないケースが多いです。
基本的には指示された作業を淡々とこなすため、クライアントと関わることもなければ、チームとして案件に取り組む機会もなかなか与えられません。
そのため、ややコミュニケーションが乏しい傾向にあります。
SESエンジニアは技術屋なのですから、スキルだけ積み重ねれば良いのでは?
人と関わらないと、コミュニケーション能力というスキルは磨けないよ!SESエンジニアのキャリアアップには、欠かせない能力さ!
SESエンジニアのキャリアアップには、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーという道があります。
直接クラインアトからヒアリングをしたり、プロジェクトチームのまとめ役になるには、人間関係を円滑に進めるコミュニケーション能力が必須です。
これが不足していることで、契約を打ち切られるような驚くべき事態に発展することもあります。
自分の中で明確なキャリアパスを描けているのなら、ITスキルだけではなく、コミュニケーションスキルもアップデートしておくことでゴールまで辿り着くことができるでしょう。
転職に充てる時間の確保が難しい
長時間残業や休日出勤の多い企業で働いてると、なかなか転職活動に充てる時間が確保できないケースがあります。
SESエンジニアって、そんなに忙しのですか?
ホワイトな企業ならそんなことはないよ!だけど、パソコンを扱えるのが自分1人のような職場に配属されると、労働時間は長くなるね!
システム開発において仕様変更というのは珍しいことではありませんが、シビアな納期で工数ばかり増えるとスケジュール的には厳しくなり、長時間労働に身を投じる羽目になります。
当然心身ともに疲弊してしまい、転職活動をする気力が失われるでしょう。
そういう場合は、転職エージェントを利用することをおすすめします。転職エージェントのメリットは、自分の代わりに担当アドバイザーが転職活動を進めてくれることです。
- 求人情報をチェックして候補となる企業を絞ってくれる
- 給与など待遇面で交渉してくれる
- 面接日や入社日の調整をしてくれる
忙しいSESエンジニアにとって、まさに痒い所に手が届くサービス内容です。全てのサービスは無料で利用できるので、仕事と並行して転職活動が進められます。
SESが転職に踏み切れない原因
SESは、下記のようにネガティブな意識を持っていることで転職に踏み切れないケースがあります。
SESエンジニアに限らず、転職というのは人生において大きな転機です。失敗を恐れてつい消極的になってしまいますが、自分を変えたいのなら行動あるのみです。
退職の意志を伝えられない
所属企業や客先駐在先に迷惑をかけたくないと、なかなか退職の意志を伝えられないケースがあります。
SESは委託契約という、労働力を対価に報酬を受け取る働き方をします。契約満了前に自分の都合で退職を申し出れば、客先の業務に支障が出てしまいます。
責任感の強いエンジニアであれば途中で放り出すわけにはいかないと、そのままずるずる仕事を続けて、転職の機会を逃してしまう恐れがあるのです。
また、自分の行動が所属先企業の評価を下げることで、ほかの契約まで打ち切られる可能性もあります。
そうなれば、所属企業と客先の両方が損害を被ることになるので、なかなか辞めることを言い出せなくなるでしょう。
人手が不足していれば企業側からの引き留めも強く、気の弱い方であればつい応じてしまうケースもあります。
ですが、仕事を辞めるというのは、個人の自由なのではないですか?
きちんと手順を踏んだ上で退職するなら何も問題ないよ!どうしても自分で言い出せないなら、「退職代行」などのサービスもあるよ!
退職代行は、自分の代わりに退職処理を行ってくれるサービスです。上司や同僚と直接顔を合わせることも避けられるので、職場の人間が気になって退職に踏み切れない方におすすめです。
転職は無理だという先入観を持っている
「自分にはSESエンジニしかないんだよな」と、自ら自己評価を下げているケースがあります。
何年も同じ仕事を続けていると新しい分野にチャレンジすることが怖くなり、自分には無理だと最初から決めつけてしまうのです。
この気持ちは理解できます!新しい業務、新しい職場、新しい人間関係、未知の領域に足を踏み出すのは勇気が必要です!
そうだね!でも、新しい自分に出会うのはワクワクするだろう?可能性は無限大なんだから、どんどんチャレンジしていこうよ!
今の環境を変えるには勇気が必要ですが、人生のステップアップには必要な工程です。まだ見ぬ世界を求めて走り出してください。
自分の技術がどこまで通用するのか不安
SESエンジニアとして目指すべきゴールがあっても、果たして自分の技術が通用するか不安になることもあるでしょう。
IT業界は流動的ですから、つい最近までトレンドだった技術が、もう時代遅れになっている場合もありますよね?
あるね!だけど、行動を起こさないで不安ばかりを募らせるのは違うよ!新しい業務を通じて、スキルを身に付ければ良いんだからさ!
SESエンジニアは、業務を通じてスキルのアップデートが可能な職種です。最初は対応が難しくても、研修を受けたり、自分で勉強することで、徐々に食らいついていけるようになります。
人間とは、学習する生き物です。切磋琢磨することで自分の理想とするエンジニア像を目指すことも、1つの醍醐味だと言えるでしょう。
SESが転職に失敗しないための黄金ルート
SESは下記のパターンを参考してもらうことで、転職先を間違えるリスクを回避できます。
自分が理想とする職場をあらかじめ明確にしておくと、転職先選びで失敗することはありません。
スキルを磨いて携われる作業工程を上げていく
SESの転職を成功させるためには、スキルを磨いて少しでも上の作業工程を経験する必要があります。
IT業界は多重下請け構造(ピラミッド構造)になっており、下層に位置する企業ほどシステムの運用保守など単調な作業が割り当てられます。クラインアトに最も近い位置にいる大手Slerが要件定義や設計などの上流工程を担当するので、下請けに所属する限りエンジニアとしての能力が上がりません。
単純作業ばかりの下請けが、どうやって上の工程に携わるのですか?
地道にピラミッドを上っていくしかないね!下層の企業に属しているなら、まずは中層へのステップアップを目指そうか!
層が上がれば、携わる作業工程のレベルも上がっていきます。時間はかかるかもしれませんが、自分のスキルを磨きながら1歩1歩着実に進んでいきましょう。
SESから自社開発に転職
自社開発のメリットは、企業が立ち上げるプロジェクトに最初から携われることです。
サービスの企画やシステム開発、運用までの一貫した流れを見届けることができれば、エンジニアとして最高のやりがいを感じることができるでしょう。
自社開発って求人数があまり多くないと聞きましたが?
SESと比較すれば、確かに少ない傾向だね!でも、全くないわけじゃないから大丈夫だよ!重要なのは、どうやって求人を探すかだね!
SESから自社開発に転職する場合も、転職エージェントを利用すればスムーズです。
転職エージェントには豊富な求人数に加えて、「非公開求人」というものがあります。転職エージェントのホームページには、公開されていない希少性の高い求人のことです。
自分で求人を探すよりも遥かに効率的なので、ぜひご利用ください。
SESから社内SEに転職
社内SEは、下記の理由からITエンジニアに人気の職種です。
- 客先駐在がない
- 残業や休日出勤が少ない
- 上流工程に携わる機会がある
- 業務システムのスキルが上がる
労働条件ややりがいが段違いに改善されるので、ステップアップとしてもおすすめです。
社内SEは人数が少ないから忙しいと聞きますが、それでも残業や休日出勤が少ないのですか?
確かに業務量は多いけど、その分納期にも融通が利くから、そこまで追い込まれることはないよ!
社内SEのクラインアントは、同じ社内の人間です。コミュニケーションも取りやすいことから、無茶な納期で仕事を依頼してくるケースは少ないでしょう。
また、プロジェクトごとにクライアントが変わる社外SEに比べ、社内SEは労働環境が変わるリスクがないので、腰を据えて仕事に集中できます。
クライアントが社内の人間ということで、成果物に対する評価や改善点をリアルタイムで聞くことができることもメリットでしょう。
SESからフリーランスやベンチャー企業にチャレンジする
通常の枠に囚われることなく自分の可能性を試していきたいなら、ベンチャー企業やフリーランスエンジニアに挑戦するのもアリです。
- 高額な報酬を得たい
- 自分を中心にプロジェクトを進めたい
- 社内での評価を高めて出世したい
- 世の中に新しいサービスを提供したい
- 在宅勤務で稼ぎたい
ベンチャー企業やフリーランスは、通常の企業に属するよりも働き方の自由度が高いです。フリーランスは完全に自分のペースで仕事ができますし、エンジニアの数が少ないベンチャー企業でも自分が社内の中心人物になれる可能性があります。
ですが、フリーランスになると、収入が落ちるエンジニアが多いのでは?
一概にそうとは言えないけど、可能性は高いね!クラウドソーシングサイトで仕事を募集しても、効率良く受注できる保障はないね!
フリーランスとして成功できれば高額な報酬を手にできる一方で、毎月安定した給与が受け取れるという生活の保障がありません。
ベンチャー企業であれば一定の報酬を受け取れる上に、成果物に対するインセンティブを採用しているケースがあります。活躍すればその分待遇に反映されるので、非常にモチベーションが高まるでしょう。
SESでも転職はできる!転職エージェントを使って理想の職場を探そう!
SESはITエンジニアとしての経験を加味することで、むしろ転職に有利な職種だと言えるでしょう。
転職に必要なスキルを取得したり、運用・保守以外の工程に携わることができれば、市場価値が一気に跳ね上がり、どの企業からも求めらる人材になれます。
難しいのは、転職活動の進め方です。人気の高い職種ほど求人を見つけることが困難になり、働きたい場所がないと途中で転職活動を挫折してしまうSESエンジニアが多いのが実情です。
そんなときこそ、転職エージェントを利用してみよう!転職のプロに任せておけば絶対に大丈夫!
SESエンジニアがITのプロなら、転職エージェントはIT転職のプロです。その道に専門家に相談すれば、きっとあなたの悩みを解決してくれます。
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