SESを1年の経験で転職ってできるのでしょうか?
確かに1年の経験で転職できるのか不安になるよね。
採用担当者としての私の意見も紹介するよ。
あなたの道が開けるから解説をぜひ参考にしてみてほしいです。
- SESを1年で転職するのはアリか?
- SESから転職しようとした人の口コミ
- 採用担当が1年のSES経験をどう見ているか?
- 1年のエンジニア経験で転職する方法
というわけで、SESという業界の解説から、1年経験で転職する方法をお伝えしていきます。
1年経験で転職する人を、採用担当者から見た感想もご紹介します。
SESを1年で転職するのはアリか?(採用担当者の意見)
結論を先に言っちゃうと、SESを1年で転職するのはアリだね。
その言葉を聞いて、安心しました。
採用担当者としての意見を入れながら解説していくね。
SESを1年で転職するのがアリな理由
SESの経験が1年でも転職するのがアリな理由は、2つあります。
時間は有限です。特に20代の時間は、エンジニアとしても社会人としても非常に重要な時間です。
もしあなたがスキルの上がりにくいプロジェクトにいるなら、あなたの大切な時間を捨てているようなもので、他のエンジニアとの差は広がるばかり。
- ヘルプデスク
- 検証、テスト
- コールセンター
エンジニアの技術は日々進化させていかないと、取り残されてしまいます。
若いうちに、しっかりと知識と経験を積んだことによって、未来のあなたのエンジニア人生が大きく変わることでしょう。
SESで1年の経験しか無くても転職するのがアリ理由は、1つ目の理由は時間が有限だからです。
2つ目の理由は、下の図を見ても分かるように、今後もIT業界の人材が不足すると言われています。
濃い緑色の部分が不足している人の数で、2018年時点で約16万人も不足していることが分かります。2030年には、最大約79万人も不足するのではと予想。
エンジニアのあなたには、チャンスがたくさんあるので、どんどんチャレンジしてほしいですね。
今後の転職活動に影響があるのか?
「石の上にも三年」ってよく言いますけど、1年という短い期間で辞めてしまっても大丈夫でしょうか?
採用担当の意見としては、今後の転職活動に影響がないと思って問題ないです。
ただし、条件があるよ。
条件とは、「採用担当者が納得する転職理由」があるかどうかです。
簡単に言うと、「今の会社を転職するのは仕方ないね(最適だね)」って採用担当が思うかどうかです。
採用担当者からすると、出来るだけ長期で働いてほしいと考えていますから、「どうして1年で今の会社を辞めるのか」が非常に気になります。
IT人材がいくら不足していると言っても、またすぐに辞めてしまうんじゃないかと思う人を採用することはありません。
だから、しっかりと退職理由を事前に準備しておきましょう。
採用担当が納得する転職理由を詳しく知りたい方は、【採用担当の目線】SESの退職理由どうする?好印象を与える理由&伝え方!を併せて確認してください。
SESから転職しようとした人のリアルな声
「SESから転職」についてのリアルな声をお伝えしますので、ぜひ見てみてください。
「うまく転職できないと悩む意見」と「転職できて良かったという意見」の2つの口コミをTwitterから紹介していきますね。
SESを脱出できない・・・
SESから脱出できないという意見の口コミを6件紹介していきます。
エンジニアは技術力(スキル)を売りにして仕事をする職種だからこそ、技術力がなければ必要としてくれる企業もないということになります。
悲痛な声が漏れてますね・・・
SESを辞めて良かった!
SESから転職できて良かったという口コミを6件ご紹介していきます。
本音が垣間見えるね。
採用担当が1年というSES経験のどこを見ているか?
早めに転職を視野に入れた方が良さそうなことは分かりました!
面接を突破しないとダメですが、どこを見て合否の判断をしているのでしょうか?
採用担当者としての意見を紹介するね。
まず前提として、採用担当者は1年のSES経験は価値のあるものだと捉えています。
では、どこを評価し、どんな点が魅力だと感じるのか、採用担当者が合否判断で見ているポイントを解説します。
SESを1年経験者した人の強み
採用担当から見て、SESの1年という経験を強みだと感じる部分をご紹介します。
- 勤務実績と意気込み
- 経験による知識、ビジネスマナー
当たり前の部分が多いけど、上の2つは採用担当が見ているところだね。
1年の勤務実績や意気込みを評価してくれるんですか?
1年間エンジニアとして働いてた実績と、今後もエンジニアでやっていきたいという意気込みは大事です。
実は、エンジニアの仕事に興味が持てなかったという人は、結構います。
「IT人材が不足するからチャンス」や「手に職を付けたい」といって、安易にエンジニアになろうとする人がここ数年で増えました。
ただ、実際の仕事としてやってみると興味が持てなかった人もいるから、1年働いた上で今後もエンジニアとしてやっていきたいという意気込みは必要だね。
あとは、1年で経験した中身です。
SESを1年という期間であっても、エンジニアの何たるかを経験を評価しているのです。
新卒と比べると社会人としてのビジネスマナー、未経験者と比べると知識やエンジニアの仕事の理解というアドバンテージをあなたは持っています。
メールの送り方、議事録の取り方、エクセルの使い方など細かいものを上げればたくさんありますが、あなたが1年で経験したことに価値があります。
SESの1年経験であったとしても、あなたにはチャンスがたくさんあると思ってください。
採用担当が重視するスキルや資質
採用担当者は、SES経験者に対して以下のようなスキルや資質をみています。
コミュニケーションスキルは、採用担当からの質問に対して的確に回答できるいるかどうかや、周りの人と円滑にコミュニケーションが取れる人なのかを見ています。
エンジニアの仕事と言っても、1人で黙々と作業すると思っていませんか?
どんな単純作業の仕事であっても、関係者とコミュニケーションを取りながら仕事を進めてきたはず。
聞く力、質問に答える力がなければ、エンジニアの仕事は務まりませんから、コミュニケーションスキルは大事なポイントです。
今から一番大事なことを言うよ!
ぜひお願いします。
まだまだ経験値の浅いエンジニアに対して、採用担当者が大事にしているのは「自発性」です!
SESで1年という期間に、「仕事に対して積極的に取り組んできたか」ということが非常に重要。
言われたことをただやっていただけの人物か、それとも単純作業の中でも自分で改善点を見つけ仕事を効率化させようとしていたかなど、仕事に取り組む姿勢が大事です。
他には、知識を向上させるために勉強していたかという点も見ているポイントになります。
誰かに言われたからやるのではなく、自ら動く人だと採用担当者に印象づけることができれば、あなたは内定を勝ち取ることができます。
このような強みをアピールすることで、転職活動において競争力を高めることができます。
どこを評価し、どんな点が魅力だと感じるのか、採用担当者が合否判断で見ているポイントです。
SESを経験したの人の転職先とは?
SES経験は、どんなところに転職しているのでしょうか?
「どんな会社に転職したら良いのか」「自分にはどんな働き方が合っているのか」とまだまだ明確になっていない人もいるでしょう。
SES経験者が進むべき道として、以下の4つを参考にしてもらうことで、あなたの次のキャリアが見えてきます。
Sierへの転職
Sierは企業として仕事を請け負ってチームで進めていく形になるため、SESのような1人で客先へ行って仕事をするという疎外感が無くなり、いろんな案件に携わりたい方にはおすすめです。
また、IT業界は多重下請け構造(ピラミッド構造)で上から下に仕事が流れていくので、商流が上のSierに就職することで、要件定義や設計などの上流工程を経験することができるようになります。
すごく簡略化した図ですが、ざっくりとこういう仕事の流れがあるとイメージしてください。
今が三次請けの企業で運用保守しているなら、ピラミッドの頂点のSierに転職するイメージです。
要件定義・設計・構築は、エンジニアとしてステップアップいくためには、欠かせない経験です。
要件定義や設計といった携わる作業工程が上がれば、自ずと年収も上がりますので、SESからSierへ転職しただけで、年収が100万円UPするなんてことも夢ではないです。
ただ、仕事の難易度が上がることになり、日々の勉強は欠かせませんのでご注意を!
他のホワイトなSES企業へ転職
SESという働き方に不満はないけど、給与や労働環境に不満に感じているなら、別のSES企業へ転職するのもアリです。
えっまたSES企業ですか?
SES=ブラックなイメージが付いちゃって、敬遠しちゃうよね。
SESは「ブラックな働き方」「スキルがつかない」とイメージされる方も多いですが、これは会社次第です。
研修制度がしっかりとしているSES企業や、残業代もちゃんと働いた分だけ出るSES企業はあります。
あなたの積みたいキャリアに向き合ってくれて、そのプロジェクトにアサインしてくれる会社もあります。
現場で実務経験があることは、今後のあなたのエンジニア人生にとって、プラスに働くことは間違いないでしょう。
ただ、他のSES企業へ転職を検討する場合は、転職エージェントなどで企業情報をしっかりと確認し、活動するようにしましょう!
転職サイトではなく転職エージェントに登録すべき理由を併せて確認してください。
社内SEへ転職
SESから社内SEへ転職を希望する方は、結構います。
- 客先常駐がない
- 残業や休日出勤が少ない
- 年収が高い
- 同じような仕事も多くルーティン化しやすい
- 裁量が与えられる(システム企画や戦略立案といった仕事も)
- 業界の知識がつく
社内SEは仕事量の波が少なく、落ち着いて仕事ができるのと、裁量権によっては仕事の幅がすごく広がります。
それに一緒に仕事をするのは、同じ会社の人なので、コミュニケーションが取りやすいのも良いところ。
ただ、客先常駐がないというSESの人からしたらメリットに感じる部分でも、「会社の雰囲気」が合わないと、社内SEは異動することができないのでしんどい思いをすることがあります。
社内SEへ転職するときは、内定を承諾する前に一般社員との面談の機会を設けてもらうようにしましょう。
社内SEは求人が少ないと聞きますが、転職を成功させるコツはありますか?
社内SEへの転職は募集枠も少ないから、自力で成功させるのは少し難しいかもしれないね。
社内SEの募集は、企業によって求める人物像が異なるため、自分のスキルと企業側のニーズを合致させるのが難しいです。
求人サイトから応募し続けていても、内定がもらえない理由はこういったところにあります。
そこで、社内SEへの転職を成功させるコツは、転職エージェントを利用して、担当者から「企業の求める人物像にあった求人」を紹介してもらって、活動することです。
フリーランスへチャレンジ
最近では、SESからフリーランスにチャレンジする人も増えています。
- 高額な報酬を得たい
- 仕事の自由度が高い
- プライベートを自由にできる
- 人間関係に囚われない
フリーランスになると、収入・働き方・一緒に働く相手・プライベートと自分の裁量で働くことができます。
スキルに関しても、自分の極めていきたい分野だけ仕事を受注し、技術を高めていくこともできるので、フリーランスにチャレンジする方が増えている要因でもあります。
フリーランスって、そんなに収入UPするんですか?
技術力が上がってくると、高単価の案件もあるからね。
「フルリモート可」「月収60万円〜80万円」なんて、誰でも飛びつきたくなるような案件があります。
ただ、フリーランスは案件単位で働くことが多いため、毎月の収入が安定おらず生活の保障がありません。案件の獲得や税金の計算等も自分でするリスクがあります。
こういったデメリットも分かった上で、会社に縛られず働くことができ、自分次第で年収も大幅UPもできるので、チャレンジしてみるのも良いでしょう。
1年経験で転職を成功させる方法とは?
元エージェント勤務・現在はIT企業の採用担当の私から、SESの1年経験で転職成功へ導く方法をご紹介します。
知識を積みあげておくこと
「採用担当が重視するスキルや資質」でも紹介しましたが、エンジニアにとって知識の積みあげは非常に大事!
SESでスキルの付かないプロジェクトにアサインされたとしても、日々の勉強をすることはできるはずです。
やっぱり勉強大事なんですね。
転職理由と自発性をセットで伝えることができるから、採用担当からの評価は上がるね。
私は、ネットワークに興味があり、今後のキャリアを積んでいきたいと考えており、CCNAの資格を取得しました。
現在はCCNPの勉強に取り掛かっています。
ただ、今の会社では監視業務を5年するまで、異動させないと上司から言われております。
早くネットワークでの実務経験を積みたいと思ったため、転職活動をしています。
SESで1年の経験者が取得しておくと転職で有利に働く資格を紹介します。
職種 | 取得を推奨する資格 |
---|---|
ベース知識 | ITパスポート、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験 |
サーバー系 | LPIC1〜3(Linux技術者認定試験) |
ネットワーク系 | CCNA、CCNP、ネットワークスペシャリスト |
クラウド系 | AWS、Microsoft Azure |
上記はあくまで一例ですが、自分の進みたいキャリアに適した資格を持って入れば、面接官からの評価も高まります。
仕事が終わってからの勉強は大変ですが、市場価値がグンと引き上がり年収が大きくUPすれば、あなたの表情を想像してみてください。
転職サイトではなく転職エージェントに登録する
転職サイトではダメなんでしょうか?
ダメじゃないけど、私なら間違いなく転職エージェントを利用するね。
ちなみに、私が採用担当している会社は転職エージェントでしか募集していないよ。
転職サイトからの転職は、下記のことをすべて1人でやらないといけません。
- たくさんの掲載求人の中から自分に合った企業を探す
- 応募先企業の研究
- 採用担当者への連絡
- 応募書類の作成
- 面接対策
- 面接日の日程調整
- 条件交渉
思ったよりやることがたくさんあるでしょ?
今から、転職サイトではなく転職エージェントに登録すべき理由を、3つ紹介します。
企業情報の収集
1年というエンジニアの経験では業界理解もまだ少なく、自分にあった求人を選ぶこと自体が難しいでしょう。
転職サイトにあるたくさんの求人を全部見るだけでも大変で、心が折れます。
ただ、転職エージェントを利用すれば、採用したい人物像や社内事情、これから会社がどんなことをやっていくのかといった方向性を教えてくれ、あたなに合った求人を紹介してくれます。
仕事で疲れて帰ってきた後に、企業研究をする余裕がありますか?
応募書類の添削、面接対策(退職理由・経験の棚卸し)
転職サイトだと、自分ですべてをやらないといけません。
しかし、転職エージェントは、あなたの採用が成立しないと報酬が1円も発生しないので、一生懸命お手伝いしてくれます。
面接の流れや、どんな質問をされるのかまで教えてくれることがありますので、事前に準備ができます。
経歴書を添削、面接の練習をしてもらうことで、あなたの通過率がグッと上がることでしょう。
日程調整や条件交渉
複数の会社を面接したりすると、仕事しながらの日程調整は大変ですが、エージェントの担当者がすべてやってくれます。
これから入社する企業に給与の交渉を自分でするのは、なかなか勇気のいることです。
でも、1円でも給与は高い方が良いに決まっています。そんな給与や入社日の交渉までしてくれますので、使わない手はないです。
転職エージェントを利用すると、自分では見つけられなかった求人に出会うことができ、面接対策から条件交渉まですべてやってくれます。
SESで1年の経験だとしても、転職チャンスはあるから、諦めずにチャレンジしてほしい!
コメント