SESから転職をするのに適したタイミングなんてあるのですか?
個人差が大きいけど、最低限の基準のようなものはあるよ!SESの転職タイミングを見ていこう!
SESの転職タイミングはいつ?
結論からお伝えしますと、SESの転職タイミングは自分が望んだときです。
つまり自分が転職をしたいと思えば、いつでも可能だということになります。
とはいえ、「リスクを背負いたくない」「上手に転職先を決めたい」なら、下記のポイントを押さえておくと良いでしょう。
先に転職先の内定をもらう
これは非常に重要なポイントですが、SESから転職をするなら、先に次の働き口を確保しておいてください。
就職先が決まっているのとそうでないのとでは、精神的な負担が大きく異なります。
なぜ先に内定をもらうことが重要なのですか?
自分の好きなタイミングで転職しても良いのでしょう?
人間というのは、不安定な状態を心理的に恐れるんだよ!
次の仕事が決まっていない状態で退職したら、早くお金を稼がなきゃって焦るだろう?
早く生活基盤を整えようと、希望とは異なる企業に就職してしまったら本末転倒です。何のために転職を決意したのか分からなくなってしまいます。
焦らず余裕を持って企業を品定めするためには、退職後の転職活動は避けるのが無難でしょう。
重要なプロジェクトを終えたとき
SESは立場的に上流工程に携わることが少ないですが、それでも重要なプロジェクトに参加をする機会はあります。
プロジェクトには様々な職種の人間が1つのチームとして関わっており、中途半端なタイミングで抜けると周囲に迷惑をかけることになります。
プロジェクト途中で退職したら、何か問題になりますか?まさか損害賠償を請求されるのでは・・・。
その心配はいらないよ!プロジェクトの途中で退職しても、法律的には何も問題はないさ!ただ、モラルの問題はあると思うよ!
実装作業などに穴が出てしまえばそれだけ成果物の納品が遅れてしまいますし、代わりの人間を探す手間と時間も発生します。
円滑な人間関係のまま気持ち良く退職したいのなら、自分が携わっている業務を終わらせてからが良いでしょう。
転職活動を考えるべき4つのとき
人生について悩んだとき、人間には必ず転機となる瞬間が訪れます。それは転職においても同じことが言えるでしょう。
SESからの転職活動を考えるときとしては、下記のようなものがあります。
精神的にも肉体的にも辛くなった
常駐先の企業に出向する場合、既に業務内容が決まっているパターンが多いです。つまり自分には何の決定権もなく、与えられた仕事を淡々とこなすしかありません。
これはかなり精神的な負担が大きいです。自分がやりたくもない業務を毎日課せられると思えば、その苦労は想像しやすいでしょう。
自分が学んだスキルを生かせないというのは、エンジニアとしては歯痒いですね!肉体的とは、どういう意味ですか?
SESエンジニアに力仕事はないけど、企業によっては長時間残業や休日出勤を強いられるケースがあるんだよ!
現在は働き方改革が進んだ影響もあり、無茶な残業は少なくなりましたが、IT業界の悪しき風習と言いますか、未だにブラックな労働環境に近い企業も存在します。
精神と肉体の両方を壊しては仕事どころではなく、まともな日常生活が送れなくなる可能性もあります。そうなる前に自分から環境を変える勇気を出してください。
転職エージェントを活用することで、具体的な業務内や労働時間をあらかじめチェックすることが可能です。転職先で同じ失敗をしないためにも、事前の情報収集は念入りに行ってください。
円滑な人間関係を築けない
客先常駐の難しいところは、契約期間が過ぎれば数ヶ月で職場が変わることです。よそ者として居心地の悪さを感じつつも、ようやく現場の雰囲気になれたとしても、出向先が変われば全てリセットされてしまいます。
人見知りの人には、厳しい環境ということですね?
そうだね!コミュニケーション能力に難がある場合は特に厳しいだろうし、信頼できる相談相手ができにくいという点も精神的に辛いかな!
長期に渡って同じ職場と契約を更新し続けるエンジニアもいますが、そうでない場合は円滑な人間関係の構築が難しく、気疲れして仕事に行くことが嫌になるケースも多いです。
対人関係が苦手であれば、社内SEに転職して自社開発に携わるという方法もあります。長く仕事を続けていく秘訣は、自分が苦手なことを極力排除していくことです。
全て排除することは難しいですが、転職先を選ぶ基準とはなるでしょう。
スキルアップができない
SESエンジニアは様々な企業に出向くので、スキルの取得がしやすいと言われています。出向先の技術を学んで歩けるというのは、エンジニアとしては大きなメリットでしょう。
それなら、なぜスキルアップができないという話になるのですか?
SESエンジニアは、上流工程に携わる機会がないんだ!つまり下請けとして、単純作業しか与えられないってことさ!
全てのSESが当てはまるわけではありませんが、クライアントがシステムのコアな部分の実装を済ませ、SESはそのサポートに回るという流れが大半です。これでは仕事にやりがいを感じることもできません。
また、SESはコールセンターやヘルプデスクなどで働かされることもあり、そもそもスキルアップが望めない労働環境下に放り込まれるケースがあるのです。
こういった環境を変えたいなら、早めに転職活動を考える必要があります。なぜなら、転職は自分の好きなタイミングで可能だとはいっても、年齢的な縛りは存在するからです。
40代になって転職を決意しても、スキルレベルが低ければ優秀な人材として需要を得るのは難しいというのが現実です。将来性を考慮しても、転職活動は年齢が若いうちか検討するべきでしょう。
給与などの待遇が悪くキャリアップも望めない
IT業界の構造的な特徴が関わってきますが、二次請けや三次請けで働くSESエンジニアは、システム開発ではなくプログラミングテストなどの下流工程の作業に携わることがほとんどです。
商流が深くなるほど業務は単純化していき、エンジニアとしてのキャリアを積み重ねることが難しくなります。当然ですが、年収もあまり良くはありません。
つまりキャリアアップにつながらない仕事を与えられ続けるということですか?それは辛いですね!
キャリアを積むには上流工程を経験する必要があるから、野心の強いエンジニアがこの環境に放り込まれると人生終了なんて表現をするよ!
逆に言えば、SESのキャリアアップは転職で解決できるということです。まさに人生の再起と表現できるでしょう。
商流が上の企業に就職することができれば、ごく自然な流れで上級工程に携わることができ、将来的にはプロジェクトマネージャーなどの道が開けます。
上を目指して転職を行い、その結果SESを辞めて良かったというエンジニアの声は多く聞かれます。
SESの転職タイミングで気になるポイント
いざSESからの転職を考えたとき、下記のポイントが気になる方が多いです。
退職の意志は誰に伝えるの?
SESエンジニアは客先常駐が多いので、誰に退職の意志を伝えれば良いのか迷いますよね?
結論をお伝えすれば、退職の意志は自社の上司に伝えてください。常駐先に伝える必要はありません。
普段の業務は出向先の企業で行っているのですから、何も伝えないのは不誠実ではありませんか?
労働契約を結んでいるのは自社なんだから、常駐先に気を使う必要はないよ!ただ、引き継ぎなどを考慮して、一言くらいあっても良いね!
自社に退職の意志を伝え、具体的な日程が決まってから常駐先に退職する旨を話しておくと、引き継ぎもスムーズに行えます。
余計なトラブルを回避したいなら、最低でも退職の1ヶ月前までには引き継ぎに入っておきたいところでしょう。
退職理由に関しては、何だって構いません。自分の胸の内を素直に伝えても大丈夫です。
客先常駐からの引き抜きは問題にならない?
結論からお伝えすると、客先常駐からの引き抜きは問題になりません。法律的にも違法性はなく、何より日本国憲法では職業の自由が保障されています。
客先常駐からの引き抜きなど、実際にあるのですか?
特に珍しいことではないよ!契約満了時に常駐先が残ってほしいと思えば、声がかかるね!企業としても採用コストの削減につながるし!
ですが、あまり強引な引き抜きは問題になる可能性があります。
具体的には、下記のようなパターンです。
- 金銭を渡しての引き抜き行為
- 雇用元の企業が不利益になるような嘘の情報を伝える
- 雇用元の企業が活動できなくなるほどの人数を引き抜く
あくまで常識の範囲内であれば、客先常駐からの引き抜きは問題ありません。
毎日忙しいのにどうやって転職活動すれば良いの?
SESエンジニアの悩みに、業務が忙しくて転職活動ができないというものがあります。
そんな悩みを解決するのにおすすめなのが、転職エージェントを利用するという方法です。
転職エージェントとは、転職を検討している方と採用を考えている企業の間に立ち、お互いをつないでくれるサービスのことだよ!
SESが転職エージェントを利用する場合には、下記のようなメリットがあります。
- 転職エージェント側が一般に公開していない非公開求人を紹介してくれる
- 転職希望者の代わりに条件に沿った求人を探してくれる
- 給与や待遇について企業と交渉してくれる
- 面接日や入社日の調整を行ってくれる
- 履歴書の書き方指導や面接の練習をしてくれる
- 全てのサービスが無料で利用できる
例えば転職先に希望する条件を転職エージェントの担当者に伝えておけば、自分が仕事をしている間に求人をチェックし、候補となる企業をピックアップしてくれます。
相手先への面接希望の連絡や日程調整なども全て転職エージェントが行ってくれるので、何もせずとも転職活動が進んでいくのは大きなメリットでしょう。
非公開求人とは、何ですか?
転職エージェント側が自社の転職サイトやインターネット上で公開していない求人情報のことだよ!企業名や業務内なども、全て秘密の情報さ!
求人を非公開にする狙いとしては、企業側の事業戦略や採用活動の効率化などに直結していますが、蓋を開けてみると誰もが知る大手企業の募集案件だったりするケースも多いです。
SESエンジニアのキャリアップには商流が上、つまりクライアントから直接仕事を請け負う大手企業に転職することが最も確実な方法です。
転職エージェントの非公開求人はその条件を満たしている可能性があり、これまで出会えなかった魅力ある仕事に就けることが期待できます。
これらのサービスは、何度利用しても料金は無料です。もちろん登録も無料です。転職エージェントを活用しない理由が見当たりませんよね。
転職活動は自分のタイミングで始めよう!
結局のところ、SESの転職タイミングは自分次第です。
何が切っ掛けとなるかは定かではありませんが、自分の中で仕事を変えたいという気持ちが芽生えたら、そこが退職タイミングだと言えるでしょう。
どんあ業種であっても、新卒で就職したら3年は我慢して働くべきだという言葉を聞いたことはありませんか?
確かにそれも間違った意見ではありません。入社してすぐに辞めてしまっては、その企業で働く本当の楽しさを知ることができない可能性があります。
ですが、自分の直感が転職すべきだと告げたら、それに従うのも大いにアリです。
別に入社して1年で転職したって構わないよ!
要はなりたい自分を明確化し、効率良く転職活動を行うことが重要なのです。
1人で転職活動を行うことが不安なら、転職エージェントの存在は大きいでしょう。是非プロに背中を押してもらってください。
何事も、行動あるのみです。
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