SESを辞めたいと思っても、人手不足やクライントとの契約期間などが問題となり、なかなか退職を許可されないケースは非常に多いです。
この業界の特性なんですよ!契約期間を全うしてもらわないと、代わりのエンジニアを派遣する必要がありますからね!
なかなか代わりのエンジニアが見つからなかったり、クライントからの信用も落ちるから企業としてもリスクが高いんだよ!
では、退職代行サービスを利用してSESを辞めることはアリなのでしょうか?
結論をお伝えすれば、退職代行サービスを利用するのは、大いにアリです。
なぜなら、退職代行サービスを利用することで様々なリスクを回避しながら退職することができ、精神的な負担も軽くなるから。
脅し文句のような言葉で退職を引き止めようとしてくる企業が相手でも、自分の代わりに物事を円滑に進めてもらえるのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。
SESを退職代行で辞めるときの4つの確認事項
退職代行を利用する前に、以下の4つを必ず確認してください。
これらの項目は、退職までの道のりを平坦にするために重要なことです。
それぞれ詳しく解説をしていきます
雇用形態の確認
SESの雇用形態というのは、少々特殊です。
例えば客先常駐で顧客の元に出向している場合、実際に作業をする場所が顧客のオフィスなので、自分と顧客が労働契約を結んでいると錯覚してしまうことがあります。
ses契約に関して、個人は関係ありません!あくまで企業と顧客の間で結ばれた契約なのです!
派遣されたエンジニアに対する指揮命令権は、SES企業にあります。つまり派遣先(クラインアント)が作業場であっても、エンジニアの労働契約はSES企業と結ばれているということです。
ここで重要になるのが、自分と雇用元のSES企業の間にどのような雇用契約が結ばれているかです。
SESエンジニアの主な雇用形態は、以下の2種類です。
- 正社員
- 準委任契約
①の正社員であれば、さほど問題ではありません。
退職したい意志を上司に伝え、会社ごとに定められた期間(2週間や1ヶ月など)が過ぎれば退職することができます。
もちろん引き止められるだろうけど、企業側に退職を拒否する権利はないからね!きちんと手順を踏めば大丈夫!
しかし、雇用形態が②の準委任契約に基づいたものだと、話は変わってきます。
と言うより、ほとんどのSESエンジニアは、準委任契約で仕事をしています。それが当たり前のようになっているので、SES=準委任契約だと勘違いされている方もいるほどです。
準委任契約とは、あくまで働き方の1つです。企業と顧客の間で結ばれた委任契約を「実行処理」することです。
つまり、企業が顧客の元にシステムの運用保守を目的として人員を派遣するという委任契約を結んだ場合、この作業をあなたが責任を持って実行しなさいという「準委任契約」を企業とエンジニアが結ぶわけです。
この場合、現場で作業をしているエンジニアが途中で退職したとしても、その責任は委任契約を結んだ企業側にあるよ!
準委任契約を結んだからといって、必ずしも契約期間内に退職ができないというわけではありません。
しかし、自分の雇用形態を把握しておくことで退職代行業者も打つ手が変わってきますので、事前に確認をしておいたほうが話がスムーズに進みますよ。
退職意思を誰に伝えるのか
SESエンジニアにありがちな問題として、直属の上司が誰かわからないというものがあります。
入社して直ぐに顧客の元に派遣された場合、自社の人間と全く顔を合わせることがないケースが発生してしまうのです。
仕事は顧客先に直行直帰なので、自分の会社のオフィスに顔を出す機会がないのですよ!
退職意志を伝えるならチーフなど役職に就いている人がいいけど、その人の顔も名前も知らなくてはどうしようもないからね!
退職代行を利用するにしても、誰に退職意志を伝えるのか明確にしておかないと困ったことになります。
必ず確認をしてください。
有給消化はできるのか
正社員であれば、6ヶ月間勤務することで有給を使う権利が発生します。
普通に退職するだけではせっかく発生した有給が未消化のまま消滅してしまうので、退職日に合わせて使わせてもらえるか確認してください。
会社やお世話になった現場の人間のことを思うと、やや有給消化って取り難いですね。
どうせ辞めるならしっかり有給も使ってしまいましょう!もったないですからね!
ところが、企業の中には、退職する社員に対して有給を使わせまいと抵抗してくるところもあるのです。
有給は働いていなくても給与が発生するので、企業側としては仕事もしないで辞めていく人間に金だけ払いたくないという思惑が働くのでしょうね。
これは本当の話だけど、単に嫌がらせで有給を使わせてくれない企業も存在するからね!
ですが、安心してください。有給消化は働く者の権利として法律で守られています。
毎年5日間は、年次有給休暇を確実に取得させることが法律で定められており、破れば企業側に罰則も発生します。
こういった権利を無視された場合でも、退職代行を利用することで強気に交渉してもらうことができますよ。
注意点としては、依頼をする退職代行に弁護士が在籍しているかどうかです。
有給消化などは法律的な問題も絡んでくるので、法律の専門家である弁護士が介入してくれることでスムーズに話が進みます。
金銭の交渉は可能か
これは退職代行業者への確認事項となります。
悪質なSES企業の中には、月に何十時間も残業させた挙句、残業代を支払ってくれないことがあります。
面接の段階で月にどのくらいのサービス残業があるか伝える企業もありますよね?それを承知で入社しているのでは?
そうだけど限度ってものがあるからね!そもそも法定労働時間を超えた場合は、企業側に残業代を支払う義務が発生するんだよ!
退職をするにあたりこういった未払い分の給与も請求したくても、基本的に退職代行ではそこまでの「交渉」はしてくれません。
未払い分の給与を払ってほしいと企業側に「伝える」ことはしてくれます。しかし、具体的な「交渉」までは行ってくれない退職代行業者がほとんです。
そこで解決策となるのが「弁護士が在籍している退職代行」を選ぶことです。
有給消化のケースと同じように、弁護士であれば法律を武器に企業側に金銭の交渉を行うことが可能になります。
「有給」と「金銭」に関する交渉がある場合は、必ず弁護士のいる退職代行サービスを利用してください。
退職代行を利用してSESを辞めるメリット
退職代行を利用する前の確認事項を理解してもらったところで、SESエンジニアを辞めるのに退職代行サービスを利用することのメリットについて解説をしていきます。
具体的には、以下の3つとなります。
どれも非常に大きなメリットだね!
精神的な疲労が軽減される
SESエンジニアという職種に限らず、退職意志を企業に伝えるのは憂鬱なことです。
社内の雰囲気、上司や同僚との関係性が良好であるのなら何も問題はないでしょう。
しかし、先にもお伝えしましたがSESというIT業界特有の働き方だと一筋縄ではいきません。
雇用元の企業だけなく、派遣先のクラインアトにも退職意志を伝える必要があります!嫌な顔をされるのが簡単に想像できます!
退職代行サービスを利用すれば自分の代わりに退職意志を企業に伝えてくれますので、直接企業や顧客先の人間と顔を合わせる必要がありません。
さらに具体的な退職日の調整なども行ってくれるので、まさに肩の荷が下りた気分になるでしょうね。
会社とのトラブルを回避できる
勇気を持って自分で退職意志を企業に伝えたとしても、IT業界は深刻な人手不足に悩まされているので間違いなく引き止められます。
企業によっては、その方法も悪質だったりするんだよね!
個人という弱者に対して心が痛くなるような暴言を吐いたり、ときには損害賠償を請求すると脅してくるケースもあります。
プロジェクトを途中で離脱することに対する嫌味をネチネチ言ってくることも多いですね!
ご安心ください。退職代行というサービスを利用することにより、こういった仕打ちから逃れるだけでなく損害賠償の請求などというハッタリも通じなくなります。
企業側からしても、退職代行業者を脅すことに何のメリットもありませんからね。個人で退職を願い出た場合は攻撃的になっても、退職代行を通すことで掌を返したように大人しくなります。
退職代行サービスを利用しても、頑なに退職を拒否する企業も存在します。そんなときは「労働基準局」にもアドバイスを受けましょう。退職代行と公的機関の2つを武器に戦えば、負けることはありません。
希望すれば即日退社の可能
「もう1秒たりともこの会社では仕事がしたくない!」
そんな精神状態になるまで追い込まれている場合は、退職代行にお願いをすることで即日退社が可能になるケースもあります。
同僚たちに掛ける迷惑を考えれば、即日で会社を辞めたいなんて自分で言えませんよ!ハードルが高すぎます!
そういった少し図々しい希望も、退職代行にお願いすればバッチリってことさ!
誤解をしないでいただきたいのは、自分の気分で退職日を決めることはできないということです。即日退社が可能なのは、体調不良などが原因でどうしても出社が難しいなど、やむを得ないケースに限ります。
退職代行を通じて即日退社の交渉が可能だとしても、社会人として常識的な手順は踏んでください。
理想は退職希望日の2週間前までには、退職代行サービスを通じて企業に退職意志を伝えることです。
退職代行を利用して新しい人生を踏み出そう!
SESエンジニアの退職というのは、様々なしがらみが原因で希望通りにはいかないものです。
しかし、現在の職場でこれ以上仕事を続ける気力がないのであれば決断は早めるべきでしょう。
時間は有限です!ダラダラと辞められない期間が長くなるなら、迷わず退職代行サービスに依頼しましょう!
退職代行サービスを利用することで、自分では面倒だと感じてしまう手順のほとんどを飛ばすことができます。
転職活動をするにしても、年齢は若いほうが有利です。
退職代行サービスの手を借りて、新しい人生の第1歩を踏み出してください。
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